レジを終え、私はコンビニ袋を片手に店を出る。 くしゃっと、前髪を掴むように帽子を下げるのは、この冬から始まった私の癖だった。 店を出ると自然に目が空に向けられる。そして、呟くように言葉が漏れた。 「……雪、かよ」 淡い雪が、朝のまだ青く染まり切…
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