雫 霜月の白さに見ゆる秋桜。 まだ見ぬ触れぬ君の肌。 愛し恋しと鳴き唄う。 わが身をなぞる指先が、終の逢瀬を待ち侘びる。 狂えし想い果てぬと言ふ。 いま愛しさを言葉にすれば罪となり。 想い殺せば嘘となり。 現の夢と耳を塞げば、この目に映る幽玄の月…
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